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前回の話 「入渠しろ」 何を考えているのか。 どのような采配を取るつもりでいるのか。 気に食わない。 持っている紙の束ばかりに意識を奪われながらそう命令する提督に、 私は艦体を動かすのも多大な労力を持って詰め寄った。 「進軍すれば勝てたのよ! 仮に私が沈んでもっ、設計図がある以上もう一度建造できる!」 「…………」 「こんな指揮ばかりやっていては、燃料弾薬が!! ぐっ……、資材には、限りがあるんですよ!」 悲鳴を上げる艦体を抑え、一方で昂る激情は抑えずにできる限りの最大出力で声を張り上げる。 しかし提督の装甲は紙ではないのか怯んでいなくて、それがまた気に食わない。 紙の束から私へ視線を移した提督は、口だけを動かした。 「馬鹿だな」 「は?」 私は呆然とした。 開口一番で返ってきたのは買い言葉ではなかった。 顔を合わせた当初からずっと維持している冷静沈着な姿勢だが、 包み隠そうともしない悪態を聞いたのはこれが初めてだったと思う。 「またここまで育てなければならん手間を考えろ。その方が非効率的だ。 それに、大井が大打撃を受けた状態では進軍しても敵主力殲滅は不可能だ」 私は少し頭が冷えた。 提督の言う通り、私が沈んでから再度建造したところで一から訓練を重ねる必要がある。 だからそれはいい。 だが後者には異論を唱えたい。 戦艦や空母といった大型艦に対してその理屈を当てはめることは納得できるが、 私はどちらでもない軽巡から派生した重雷装艦なのだ。 形式的に持った小さな主砲の火力が大きいわけがなく、 唯一の武器である四問五基の計二十問の魚雷も当たればいいものの命中率は見るに堪えない。 「そんな事も分からんとは、練習艦の経歴十年なんてのはビッグマウスだったのかね」 嘆息しながらそう呟いて紙の束にまた視線を落とす。 言い争いをしようとか貶そうという目論見も見えず私に失望するだけの提督の態度で、私はまた頭に血が昇るのを感じた。 ――練習艦時代は軽巡であって雷巡じゃないのよ!―― 私の煮えた頭は、そんな反論くらいしか言語化できない。 しかし口に出すことはしなかった。 中途半端にそう的外れな反論だけをしては更に道化になるだけだからだ。 話にならない。 そう思う事にしておいて私は踵を返した。 「入渠はしろよ」 ――うるさい!―― …………………… ………… …… 「大井っちも入渠?」 いた。 北上さんは私が出撃する前に艦隊に召集され中破したので、壁際の湯船に浸かっている。 上部に掲げられた近代的な時計はもうあまり長い時間を示していなかった。 あの男との雲を掴むような対話を切り上げてきて正解だった。 入渠時間があまり長くないことを知っているから私は足早にここに来たのであって、一番の目的は入渠ではない。 ないったらないのよ。 北上さんの姿だけを確認した私は早速不満を打ち明ける。 「聞いてよ北上さん!! あの男ときたら!!」 「ひ、響く……」 しまった。北上さんが耳を抑えている。 音が反響するドックである事も忘れて声を荒げればそうなるのも当然だ。 私は北上さんが顔を歪ませたのを見て頭の血が引いた。 「ごっ、ごめんなさい!! お耳壊れちゃった!? 私が直す!?」 「あーもうなんともないから!」 北上さんに両手で拒絶されて我に帰ったとき、私はお湯の海域に進入して北上さんに詰め寄っていたのだった。 大破しているはずなのに俊敏に動くことに私自身驚いた。 北上さんの指摘で理性を幾分か取り戻したので、ひとまず忘れていた湯かけに取り掛かる。 凝り固まった艦体が、四肢が、適温のお湯で解されてゆくのが分かる。 石鹸を泡立てたタオルで、こびり付いた煤を落としていく。 「で、なんだっけ?」 「そう! 提督ときたら、敵の主力手前の海域で帰投命令なんか出してきたのよ!」 「あー……」 湯に浸かっていっそう気だるげになった声がドックに響いたので、 即座に首を反転させて事のあらましを告げると北上さんは思い当たる点があるように嘆息した。 ドックの換気能力を超える濃霧の中でも呆れているような顔が視認できる。 北上さんのことならこれくらい分かって当然よ。 「私たちを人間と勘違いしてるんじゃないのかしらね!」 艦娘は兵器であって人間ではない。 それは艦娘の共通認識であり常識である。私はそう思っている。 人間みたいに扱って敵を海で遊ばせておくなんてのは言語道断だ。 "前"のときにそんな軍人の存在を耳にしたことはない。耳という器官なんか持ってはいなかったけど。 だからあの男の存在は顔を合わせて間もない頃からとても不自然に見え、違和感を覚えたのだ。 やがてそれが大きくなった今では、軍にそぐわないので排除すべき存在としか見えない。 消極的な命令ばかりを出し、今日になってやっと少しは進軍を覚えたと思ったらこれだ。 そして渋々帰ってきてみれば反省のないあの態度。 腹立たしい。 あの男の存在を頭から振り払うように髪をがしがしと洗浄する。 「別にいいんじゃないの、好きにやらせておけば」 「もう! またそんなこと言う……」 北上さんらしい適当な感想だ。 それでも私は釈然としないのだ。 がむしゃらに敵を沈めてなんぼではなかったのか。 そそくさと煤を落とし、次にもやもやした気持ちを流すために私は湯船に浸かった。 無論北上さんの隣だ。 煙った天井を眺めて煮え滾った艦橋を整備する事に努める。 一つ溜息を漏らすと、それとも、と隣から声がかかる。 「大井っちは提督がクビにならないか心配なのかな?」 「やめてよ。冗談じゃない」 笑い話にもならない。 私があの男の行く末を心配する妄想なんて、身の毛がよだつ。 私と北上さんが気に入らない、 今のように怯えてまともな指揮ができない人間でなければ、提督なんて誰だっていいのだ。 軍艦とは敵の船を沈めるために生み出されたのだ。近海で遊ばせていては艦底が錆びる。 それを分かろうとしないあの役立たずは無用だ。 岸壁で呑気に黄昏ていようものなら後ろから突き落とすのもいいのだけど、 その怯えっぷりからかそのような隙を見せない。 「ま、提督がどうなろうと、こっちは関係ないからさ」 要するに、北上さんはただ無頓着なだけなのだ。 北上さんのその心の持ちようが羨ましいが、北上さんは北上さんで、私は私。 私の個性の短所に悶々とするうち、修復を終えた北上さんはドックを出て行った。 北上さんは私より先に建造されたらしい。 私が建造されて艦隊の一角に三つ編みを垂らしたその姿を確認したときは喜んだものだが、 それよりも提督の在り方の方が気に入らなかった。 既にその艦隊の旗艦に戦艦がいたのだが、聞けば鎮守府近海を彷徨いているだけだというのだ。 その次の海域への進軍を果たしたのも記憶に新しく、思えばそれは私たちが軽巡でなくなったばかりのはずだ。 "南西海域を制圧せよ"とかいう任務に駆り出されたのも最近で、 演習で相手になる別鎮守府の艦隊から聞く近況と比べれば遅い。 しかしあの男は口で言ったところで聞く気がないようなので、不満を心の中で燃焼させる。 それでもその燃焼は不完全で、この修復ドックに立ち込める白い湯気とは違い煤塗れだ。 「はあ、不幸だわ……」 温かなお湯に身を委ねて提督への不満を紛らわせていると、ドックの引き戸が開けられた。 いつもの口癖を呟きながら入ってきたのは艦隊旗艦の山城さんだった。 濃霧の中でも科白だけで誰か分かってしまうのはこの鎮守府に馴染んできた証拠なのかもしれないが、 その頂点にいるのがあの男では素直に喜べない。 山城さんはドックに足を踏み入れたところで私の存在に気づいたようで、互いに会釈した。 提督の指定か、山城さんは私の隣の湯船に浸かる。 "前"のときも、そして今も、扶桑型とは特に縁はない。 ないが、今この山城さんは主力艦隊の旗艦なのだ。 だから私は声をかけた。 「あの提督、また撤退命令を出したんですか?」 山城さんは私の質問に肯定した。 今度は旗艦が中破したから進軍はやめろと言ったらしい。 タフな装甲の戦艦が大きな損害を被るほどの海域でもないから、あの男の指揮が間違っていたのだろう。 それにだ。 この旗艦の考え方は分からないけど、"もう"中破ではなく"まだ"中破なのだ。 それに、戦艦の中破ならまだそれなりの攻撃はできる。 敵艦隊が徘徊している地点も多くはないから進めばいいのに。 「あの男、少し腰抜けが過ぎませんか?」 「え? ……ああ、確かに、提督は駆逐艦一隻犠牲にしようとしたことはないわね」 「ですよね。やっぱり私達を人間と勘違いしてるんじゃないかしらね……」 「秘書なんかやったって、あの提督の考えていることは分からないわよ」 やろうとも思わない。 作戦指揮に口を挟めるかもしれないけど、それ以上に精神不衛生だ。 山城さんに向ける義理は特にないが、それでもあの男の秘書として拘束されたことは少しだけ同情する。 それにしても、補佐をしても考えていることが分からないとはますます食えない男のよう。 これ以上秘書艦に訪ねても湧いた好奇心――ほんの少しだ――を満たすことはできないようなので、 会話を終わらせ黙って湯船に背を預ける。 直後どこからか機械音が響いた。 上を見れば、天井の梯子染みたレールに沿って吊るされた緑色のバケツが運ばれてくる。 それが逆さにされると、私の隣の湯船に中身が投入される。 艦隊旗艦である以上仕方がないとはいえ、入渠する暇さえ与えられないなんて殊更同情するわ。 即座に修復を終えドックを出ていく山城さんを私はそれを横目で追い、耳に意識を集中させる。 やがて向こうの脱衣所さえも物音がしなくなったことを確認してから、私はこっそりドックを抜け出した。 聞いた話によるとこの執務室の壁には防音加工が施されているらしいが、 扉は少々凝った作りになっているだけのただの木製だ。 多くある他の扉とは木の材質も違うようだけど、結局は音を遮断する能力はない。 用心しているのかそうでないのだか。 私は扉に耳を当て、内部を盗聴する。 まだ出撃はしていなかったようで、内部からは提督と山城さんの声が伺える。 脱衣所で装甲を纏う時間を圧縮してきたことが功を成した。 淡々と遂行中の任務消化について提督が山城さんに一方的に伝えている。 その最中"遂行の仕方がおかしいでしょう"などと異論を唱えたい衝動に何度も駆られるが飛び込むわけにもいかない。 なんとか黙って聞いているうち一通り云いたいことが済んだようで沈黙が訪れたが、直後。 『ある艦が"提督は艦娘を人間と勘違いしてるんじゃないか"と言っているのを聞きました』 『……それで?』 『"替えは利くんだからもっと進軍しろ"ということだと思いますけど……。 提督は少し撤退命令が多いんじゃないですか?』 思わぬ展開だが、いい機会だ。 指揮官の根幹を確かめるべく、私は提督の回答を待つ。 やや長い沈黙が流れ、やがて扉越しに声が伝わる。 『人間でなく機械ならぞんざいに扱うべきなのか』 『…………』 『仮に私が先の戦争の時代にいたとしても、犠牲を出さない事に尽力するだろうね』 『いずれにせよ私は私のやり方で行く。考えを改める気はない』 その声はしっかりとした芯があるように聞こえた。 それを聞いて何故か私は悪いことをしているような気分に陥ったので、扉から耳を離してその場をあとにした。 ――ドック、戻らなきゃ―― …………………… ………… …… 時は流れる。 あれからも結局のところ私は海に呑み込まれることなく、二度目の大規模改装を迎えてしまった。 提督の階級や戦果は緩やかにしか上がっておらず、この鎮守府に上から表彰状が贈られたこともない。 工廠を出てみれば装甲と艤装が一変した私と違って質素なままの制服を纏う提督が待ち受けていたので、 私は早速口を開く。 「私が建造されてから随分経つのに、練度向上は牛歩のようですね」 「……ん?」 「提督は腰抜けが過ぎるんですよ」 あら提督。何故首を傾げているんですか? とは聞かなかった。 自分も内心では首を傾いでいるから。 提督と顔を合わせても不思議と精神に乱れの波がない。 それに私、提督に対してここまで本音を包み隠さず言えたかしら……。 「……改装不備でもあったか口が悪くなったな? もう一度工廠に行った方がいいんじゃないか?」 「今までの提督のど素人な指揮に苛々してきた結果です。 こんなことを艦に言わせる提督の方こそ改装してもらったほうがいいんですよ。 二回の改装で直ります? 直りませんよね」 しかし私の方は直った。 実のところタービンの設計が特殊なため扱い辛く不調を多発させたから、私は練習艦にされたのだ。 だがそれも過去に捨てた。 "前"からの、そして再び建造されてからの、扱い辛かったあのタービンはもうない。 これで私は北上さんの足を引っ張ることもないし、心置き無く提督に横槍を入れられる。 一方の提督はと言えば、そんな私の横槍を避けることなく珍しいことに真っ向から受けた。 私がこのとき初めて見た提督の笑みは、挑戦的な含み笑いだった。 「……面白い。早速だが、大井は暫くの間秘書に任命しよう」 「へえ……」 「覚悟してくださいね。私が秘書になったからには撤退三昧のクソみたいな指揮、もうさせませんよ。提督?」 ――この魚雷火力、うまく使ってほしいな―― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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瑞鶴ちゃんインカミング! 第0話 左の山から書類を取ってページをめくる。大事なところはメモを取り、確認のサインをしてから右の山に乗せる。 左の山から書類を取って、以下同文。 それが済んだら左の山から書類を取って、以下同文。 見てるぶんには単調なことの繰り返しでも、提督である俺のデスクに届く書類に、おろそかにしていいものは一つもない。 この鎮守府にある参謀、軍医、主計、造船、兵器、建築の主な6つの部署からの情報はそのまま、いま行われている海の覇権を賭けた戦争のゆくえだけじゃなく、 深海軍と呼ばれる謎の生命体と戦う主戦力である、艦娘たちの命も左右する。 俺がいま読んでいる造船部と兵器部からの技術報告書は、きょう読んだ中ではとくにいい情報だった。 内容は、二人の艦娘に試験的に『改良型本式タービン』と『強化型缶本式缶』を併設する改装は、艦娘それぞれに搭載できる兵器の数が許すかぎり積極的に勧めるとよい、とのことだった。 試験に参加した島風と金剛の2人は弾幕回避訓練で驚くような機動性を見せ、とくに島風は敵役の重巡艦娘6人が本気で速射する模擬弾を髪をなびかせてスピードスケートのようにかわし、 金剛も高速戦艦と言うだけのことはあって、かなり熟練した駆逐艦娘なみの動きを見せたらしい。 (よし、これは覚えとこう。タービンと釜か。待てよ、装備数を制限するなら載せる兵器は火力と質を向上させる方向で・・・・・・) そんなことを手帳にすばやく書き込んでいる俺の真正面から、わたしは不満ですよというトゲだらけの声がした。 「ねーえー、提督さんってばー」 書く手を止めてその方向を見れば、机のへりに組んだ両腕とあごを乗せ、なんだか怒ったような目つきをした女の子がいた。 淡い鉄灰色の髪を白いリボンでまとめ、薄茶色の大きめな瞳がいかにも不満ですよ、という風情を見せるその子に向かって、俺は答える。 「なんだ、瑞鶴」 「もう、やっと気づいた。なんか瑞鶴、ちょっと退屈なんだけど」 「茶なら、もういいぞ。お前がヤカンでたくさん淹れてくれたしな」 俺の足もとには、麦茶入りのヤカンが置いてある。仕事始めに瑞鶴が「こんだけあれば、午後までもつでしょ?」と言ってこしらえたものだ。 この娘は要領がいい。ふだん茶のうまいまずいを問題にしない俺にとっては、結局ヤカンに水でも茶でも、何かノドを潤すものが入っていれば十分なのだ。 「お茶の話じゃないよ。あ、ねえ提督さん。お茶菓子でひと休みする? 間宮さんのおいしいヨウカンが」 「まだ9時過ぎだ。こんな朝から甘いものは食えん」 「じゃあ、朝ご飯は? お茶漬けとかなら秘書艦室のキッチンで作るよ? 今日はお米がじょうずに炊けたし」 「昼飯までいらん。自宅を出るとき食ってきた」 こう答えながら書き込みを終えた俺が手帳をぱたりと閉じるタイミングで、最高潮のふくれっ面になっていた瑞鶴が小爆発を起こした。 「んっっっも――――ッ! あたし秘書艦なのにぜんぜんお仕事ないじゃない!! ふてくされちゃうぞ!!!」 「退屈のなにが悪い。比叡を見習え。あいつはたいがいそこのソファで寝ているぞ」 「比叡さんはそうでも、あたしは何かしたいの。何か言いつけてよ」 (要するに元気いっぱいという事か。なるほど) こういう艦娘はとにかくいろいろこなして俺の負担を省こうとしてくれるが、一週間でローテーションする秘書艦の仕事に休養の側面があるのに気づけない娘が多い。 「わかった。それならこの書類を、それぞれの部署へ返しに行ってくれ。この3つは造船、この2つは主計、この4つは兵器。これは軍医と建築だ」 「それだけだとすぐ終わっちゃうよ」 「俺がゆうべ家で目を通した分がある。いまから分けるから、間違えずに持って行け」 と言って、俺が机に置いた風呂敷包みのどっさりした重みを見た瑞鶴が(うっ)という顔をした。 「この5つは参謀部。表紙に赤字でトクヒと書いてある分は参謀長か、いなければ次官に渡す。赤字がない2冊は参謀部出向の大淀に渡せ。この2つは主計局長だ。 さっきの2つといっしょに『裁可済み』のザルに放り込んどけばいい。それから、各部署にある『執務室行き』のザルに入ってる書類を忘れずに持ってこい」 書類と俺の注文の多さに最初はたじろいだ風でも、持ち前の要領の良さと負けん気が顔を出すのか、さっきより生き生きと書類を分けていく瑞鶴。 (これは確かに、ヒマそうにしているよりも動いていたほうがいいタイプらしいな) そう思う俺に向かってカバンと風呂敷包みを下げた瑞鶴が言った。 「用意できたよ、提督さん。まだ何かある?」 「んー。あると言えばあるな。正午までには戻ってこい。飯を食ったら、俺と造船部に同行だ」 「造船部? あ、そういえばドックで新しい船、作ってたよね。その子のこと?」 「造船妖精の使いが今朝、俺の家に来てな。建造時間が予定を大幅に超えてる。最初は長門級かと思ったらしいが、50時間を超えてもまだ仕上がらないそうだ」 「えっ。それって・・・・・・」 「ああ。お前の姉妹艦かもしれん。だから見せてやろうと思ってな」 最短18時間から最長60時間。艦娘の竣工にはこれだけの時間がかかる。今までこの鎮守府で60時間の建造のすえに完成したのはここにいる瑞鶴しかおらず、 かと言って赤城や加賀、蒼龍や飛龍と同じ時間をかけても造れない空母と言えば、もはや一隻しかない。 「ほんとに・・・・・・翔鶴ねえが来てくれるのかな、ねえ。来てくれるよね提督さん?」 「可能性は高いそうだ。俺にはよくわからんが、姉妹艦ってのは呼び合うらしいからな」 「わかった。うー、すっごい楽しみ! ほんとは今すぐ見に行きたいけど、提督さんの言いつけはちゃんと守るね。瑞鶴、行ってきます!」 それだけ言って元気よく執務室を飛び出してゆく瑞鶴。 窓を開けて、ちょっと短すぎる気がしないでもないスカートのすそとツインテールを揺らしながら鎮守府の建物から走り出していく後ろ姿を見送った俺。 「さて、昼までもうひとがんばり、するかな」 また書類をめくり始める前にひとつ思いついた俺は、電話を取って烹炊部門に回線をつなぐよう頼んだ。今夜はたぶん翔鶴型空母の加入祝いになる。鳳翔さんに頼んで、ちょっとは豪勢な食事を出そう。 新しい艦娘がやってくると、なんだかんだ理由を付けて食事会を企む俺みたいな提督がいるおかげで主計部から文句も言われるが、艦娘たちの福利厚生と思えば安いもんだ。 それが終わったら、昼飯のために腹を減らしておこう。瑞鶴のやつ、米がじょうずに炊けたと言ってたしな。 終
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393 :名無しさん@ピンキー:2014/02/08(土) 22 27 34.27 ID OpeUfuc6 ゴーヤ小ネタ 提督「おらゴーヤ!今日もオリョクル行ってこい!」 58「なんでち!毎日毎日人を家畜のように扱って!たまには労いか何かが欲しいでち!」 提督「労い?そこにオリョール産の油があるじゃねぇか!」 58「そんなのいらないでち!ていうかそれはゴーヤが自分で稼いだ油でちよ!?」 提督「わがままだな、じゃあ何が欲しいってんだ」 58「それは、提督でち!」 提督「…は?」 58「ゴーヤは提督から直接ご褒美が欲しいんでち!」 提督「…お前はそれでいいのか?」 58「はい…ゴーヤは提督のこと大好きでちから!」 提督「お前…」 58(ふふ、ドサクサに紛れて告白に成功したでち!) 58(これでオリョクルは休めるし、提督との夜戦はゴーヤだけのものになる…最高でち!) 提督「じゃあ俺から直接、バケツのプレゼントだ。これでオリョクルがさらに捗るぜ!」 58「氏ね」 エ口期待してた人すまんな つづき
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597 :6-632:2014/02/18(火) 16 55 17.34 ID wenPwa4b 7-462の続き響視点。 7-462にて提督が帰国した後の場面以降。本当に気分を害する描写を出します。 なお、表現としては資料を基に記載しておりますが、一部事実とは異なる部分もございます トラウマやPDST(心的外傷後ストレス障害)をお持ちの方は、病状を悪化させる恐れがあります。 また、その他のメンタル系の疾患を患っておられる方も、病状を悪化される可能性がありますので、 ご注意をお願いします。 一応リョナに分類されちゃうのか?これ。良くわからないけど。 軽めの適応障害ぐらいなら、多分大丈夫。だって書いてる奴が復職して1カ月以内に書いてるから ********************************************************************************* 今度、このロシアのソチ地区でスポーツの祭典が行われるらしい。 私は“彼”に会うためにあらゆる手段を講じ、ロシアへ誘致した。 もちろん“あらゆる手段”には、性的なものも含まれ、“彼”に会えない寂しさを紛らわしたいという 欲求もあり、好きでもない指揮官に抱かれたりもした。 「司令官、こんなところまでよく来てくれたね」 長い間会っていなかった彼。でも全然変わっていない。 やっぱり大好き。1日だって忘れたことはなかったさ。 私は、長旅で疲れたであろう彼を宿泊施設へ連れて行き、部屋に通した後シェフに無理を言って 厨房を借りた。 いつも寒い日に彼に出していた。ボルシチを作るために。 「寒かっただろう?私が作ったボルシチだ。飲んでほしい」 彼に、私が作ったボルシチを手渡した。 長い期間彼にボルシチを作っていなかったから、味が心配だった。 「おいしいかい?」 心配だったがゆえに、聞かなくていいことを聞いてしまった気がする 「もちろん。世界一美味しいよ。響」 安心した。それに“ヴェールヌイ”になった今でも、昔の。ううん。彼にそう呼んでほしい響の名前で私を呼んでくれた 「スパスィーバ」 彼は久しぶりに頭を撫でてくれた。 長い長い間待っていたこの瞬間。 あの日。彼から私のロシア譲渡の話を聞かされ、私は頭が真っ白になった。 彼は私に抱きつきながら 「ごめん。何で響なんだよ。大好きなのに。愛してるのに、お前を守れなくてごめん」 そういって大粒の涙を流していた。 私も泣きたかった。泣いてあなたと離れたくない。ずっとここにいたいと駄々をこねたかった でも、そんなことで彼を困らせたくは無かった 寂しさを押し殺しわざと凛とした表情を作り 「そうかい。で、日本にはいつ、司令官の元にはいつ帰れるのかい?」 相当と彼はごめん、ごめんと繰り返し、その度に私をきつく抱きしめて涙をながしていた つまり、日本には。大好きな彼の元には二度と帰ることができないと私は確信した。 その夜。私は彼と交わり、彼の事を心と体に刻み込んだ 私がロシアに着任し、ヴェールヌイの名と共に新しい制服が支給されてから毎月彼に手紙を出した 何だか思い出が走馬灯のように走った瞬間。大事なことを思い出した 「司令官、今日は夜の会場警備があるから、これで・・・・」 彼を呼ぶた為に私がとった行動。それは今の指揮官に抱かれることだけじゃなく どんな時間であっても、彼に逢えたら会場の警備をする。と言うものだった。 こんな寒い夜。嫌がらせのような時間を指定されてしまっても、拒否はできなかった。 私は、会場の警備に勤しんだ。中で歓声が沸き起こる。どうやらどこかの国の選手が 世界最高峰のメダルを獲得した瞬間だったようだ。 そんな時、突然指揮官がやってきた。 指揮官は小声で 「そこの茂みに行くぞ」 と言い私を茂みに連れて行った。 突然指揮官が私の乳首をつねってきた。数々の行為で一番の性感帯となっていた乳首を弄られ甘い声が出てしまう その声を合図に指揮官は私の服を脱がせると、乳首にむしゃぶりついて来た。 舌が乳首に当たるたびに体中に電撃が走り。体が熱くなってゆく。 指揮官の出が私の性器をまさぐる。クリトリスを刺激され、膣に指を入れられ動かされる 「寒くはないのか?」 イヤらしい笑顔を向け指揮官が聞いてくる。 私は、“彼がいなくて寂しい”と指揮官に訴えたところ“こう言えば寂しくなくなるよ”と教え込まれ 抱かれるたびに言っていた、いや、言わされていた“いつものセリフ”を口に出す 「ああ、同志がこうして私を温めてくれている。私は幸せだ」 それを聞くと指揮官の指は私の膣内の一番敏感な部分を攻めてゆく 気持ちよさには勝てず、甘い声が幾度となく漏れ、自ら腰を振ってしまう 突然、指揮官はニヤっとした卑猥な笑みを浮かべてなおも聞いてきた 「あのヤポンスキーにしてもらうよりもか?」 私は一瞬今までの体の熱さ、疼きを忘れるほどに冷静になってしまった 彼に、司令官にしてもらった方が何十倍。何百倍気持ちよく、幸せな時間を享受できた。 本心はそうだった。『お前にされているより、圧倒的に幸せだ』そう言おうとするも 指揮官が言ってきた意図や背景にある感情を察知し、教科書通りの回答をする 「あぁ、同志にされていた方が幸せだ」 言ってしまった。言わされてしまった感もあるが言いたくないセリフだった。 これを言ってしまう、彼の居ない寂しさを紛らわすというよりも、その寂しさを上書きするように 指揮官からの快感を刷り込まれてゆく。たとえそれが本心ではなかったとしても 彼への思いを否定させ、自己嫌悪に陥れ。そこで快感を与える。 立派な洗脳ではないのか? そう、ぼんやり考えながら指揮官のペニスを口に含んでいると、突然のどの奥までペニスを突っ込んできた じゅるっ、じゅるっ 突然の出来事に抵抗できず、喉を守るかのように唾液があふれる。 その唾液がペニスに絡みつきいやらしい音を出す。 苦しいがなおも指揮官はペニスを突き入れてくる。 これが愛のあるフェラチオ、ディープスロートだと言うのか?こんな無理やり そのまま指揮官が体制を変えると、私のクリトリスや膣口を舐めてきた こんなに嫌々でも体は快楽を覚えており、私に甘い声を出させる。 言いたくもないのに、ほしくもないのに体は目の前の男のペニスを欲し、声を出させる 「早く欲しい・・・・。同志のおちんちん。早く入れて」 「そうか、そうか。よしヴェールヌイ。挿入してやる」 なおも、指揮官はイヤミな笑みを浮かべて私に問いかける 「何なら、ヴェールヌイが呼んだヤポンスキーをここに呼び出して、見せつけてやろうか?」 そんなの絶対にいや。強く拒否をしたいが、酷いことをされたくないのであえてやんわりと拒む 「さすがに、それは恥ずかしい」 ニヤニヤした目の前の男のペニスが私の中に入ってくる。 体内が熱く、そしてその形がはっきりとわかる。 腰が振られ、子宮口にペニスがコツコツあたると全身に快感が駆け巡る 「あぁ・・・幸せだ」 時折口からもれる言葉、もう私はしっかりと洗脳されてしまっているのではないか? そのセリフを聞き、目の前の男は勝ち誇ったかのように私の名前を叫ぶ 「ヴェールヌイ!ヴェールヌイ!」 どんどん腰の速度が速くなり、子宮口に幾度となくペニスが当たり私に快感をもたらしてくる 「ヴェールヌイ!このままイクぞ!」 指揮官のペニスがもう限界と言わんばかりに私の中で大きくなり、腰の動きがさらに早くなる 「え、そ・・・それは」 私は、今日は危険な日。こんな日に避妊もされず、出されてしまったら・・・。 不安な表情が顔に出る。でもあからさまな拒否ができないのは、 心ではなく『体』がリスキーな快楽を求めているのか『女としての本能』が妊娠を望んでいるのか それとも洗脳のお蔭か ペニスが子宮口に当たる。なおもペニスはさらに奥へ入ろうとする。限界まで大きくなっていた男のペニスが 軽く痙攣する。 次の瞬間、男のペニスは大量の精液を吐出していた。危険日の子宮に精子をたたきつけるかのように 「あっ・・・。出てる、同志のが・・・・。中に・・・・」 息を整える間もなく声が出てしまった。望まない妊娠への恐怖からか声はかすかに震えていた 「幸せか?ヴェールヌイ」 卑猥な笑顔で聞いてくる指揮官。今日が危険日だと知っての計算ずくの行為だったのだろうか 私は、条件反射でうなづくだけだった 目の前の男はペニスを私から引き抜いた。 結合していた部分からは目の前の男の毒液があふれてくる。 それをまざまざと目にした私は、大好きな人以外の子供を身籠るかも知れない恐怖と 本当に心も体も犯されてしまった悔しさ。自分の置かれている『賠償艦』という立場を呪うきもちと 色々な気持ちが混ざり合い、せめぎ合い。体を震えさせる。涙もあふれてくる ガサッ 何か音がしたのできにな見てみたら、『大好きな彼』と目が合ってしまった どこから見られていたのだろうか、いやそんなことよりも 汚された、汚い自分を見られた方がショックだった。 それに、彼の元にいたときは繋がるときに、一つになるときに「危ない日だから」と告げると 「そうか、俺も響を悲しませたくないし、二人の赤ちゃんにはまだちょっと早いからな」 と必ずコンドームを付けてくれた。そんな優しい彼の子が欲しくて欲しくてたまらなかったのに こんな異国の地で配慮も、遠慮も、優しさの欠片もない『クズ』のような指揮官の 子供を身籠るかも知れない恐怖。そしてそんな自分を彼が受けいててくれるはずがないとの想いもあり 警備の時間。ただただ涙を流しているだけだった。 数日後ソチ地区でのスポーツの祭典は幕を閉じた。 私にとってそれは彼とまた逢えなくなるという符号にすぎなかった またあの寂しい気持ちとの戦い。憂鬱な日々の再開 彼が日本に帰る日、私は空港まで見送りに行った 「司令官。お疲れ様。暁や雷・電とか皆に私は大丈夫だと伝えて欲しい」 そう気丈にふるまった。 でも本心は、このままここにいて欲しい、いや今ここで私を誘拐して日本に連れて帰って どれだけ気丈にふるまっても気持ちが顔に出てしまっていたらしい 彼はいつもみたいに頭を撫でてくれた 「あぁ、約束するよ。必ずお前が元気だと伝えるさ“ヴェールヌイ”」 やっぱり、か やっぱりこんな汚い私は彼に拒絶されてしまった。もう“響”とさえ呼んでくれない 「え?あ・・・・。あぁ、司令官すまない。こんな事まで甘えてしまって」 彼に拒絶された絶望感からか、私は力なく答えてしまった。 拒絶されても大好きだという気持ちに変わりはなく、彼の乗った航空機が離陸し、点になるまで見送った これ以降私は彼に手紙を出さなくなった。何を書けば良いのかわからない、彼にこれ以上拒絶されたくなかったから それから数か月後 やはり妊娠していた。 その事実を指揮官に告げると突然、殴られた。 「ヴェールヌイ。何を勝手に妊娠してるのだ!!どうせあのヤポンスキーの子だろうさっさと堕ろせ」 私は何回も彼とは行為をしていない。いや、できないようにスケジュールを組んだのは同志ではないか、 同志としか性行為をしていないと何度も何度も説明してもその度に殴られた。 確かに大好きな彼の子ではない。 望んだ子ではない。 けれども日に日にお腹のなかで大きくなっていく命。私の子供。 嫌いになれるはずはなかった。むしろ今では彼に受けいてられなくてもいい。 私一人でもこの子を育てるという気持ちが強くなっていった。 できれば、彼の子じゃないけど、彼と一緒に暮らして、彼の子も身籠りたいという欲はあるのだが しかし、そんな私の気持ちもやはり『アイツ』に踏みにじられた 私は突然軍医に呼び出しを食らった。 この子の定期検診かとも思ったが様子が違う 寝台に横になり、軍医が膣に手を入れると何かを検査しだした。 チラと並んでいる器具を見てしまった 『ハサミ・ハンマー・ドリル・掃除機のような怪しい物体そして注射器』 軍医は指揮官に何かを告げる 指揮官は高らかに宣告した 「これより、同志ヴェールヌイの堕胎を開始する。軍医殿頼むぞ」 何も聞いていない。 罪もも無いこの子を何で殺すの? どうして、私の意志は? そんなことは完全に無視をされて淡々と準備が進んでゆく 「同志、いやだ。同志には迷惑をかけないから。産ませてくれないか?」 私は懇願した。しかし、やはり指揮官は私の事を殴ってきた 「お前は艦娘だ。そんな身では敵は倒せぬ。」 そう大声を張り上げた。 軍医が私に注射を打つ。どんどん下半身の感覚がなくなる。意識もまどろみはじめた。 軍医は私の膣にハサミを入れると、子宮口をこじ開ける お腹の中の子は意志を持っているように暴れる。ハサミから逃げようと必死に羊水の中でもがく 「お願い・・・。やめ・・・。」 私は混濁する意識の中必死にこの子を殺さないでと懇願する。 しかしそんなものは無意味だった。 ハサミが私のお腹の子を捉えると、真っ先に胴体と腕、足を分断する。 もう、私の子は動かなかった。ポロポロと涙が零れてくる。 軍医は容赦なく、ハサミで私の子だったモノを解体してゆく。 掃除機のような怪しい物体が膣内に挿入されると、赤黒い液体をすいだしてゆく。 ある程度それを吸い終えると、ドリルらしきものとハンマーらしきものが膣内に入ってきた 私のお腹の中に最後に残ったものを解体してゆく バキっ、ゴリゴリゴリ。 お腹の中から聞きたくもない音が聞こえる。 再び掃除機のような物体が残ったそれを吸い出す。 私の意識はここで途切れた。 その後私は原隊から除隊し、名前もデカブリストと名乗りロシアで着任したばかりの艦娘を教育する仕事に就いた この教導隊に着任した時、校長は私の経歴すべてを知っていて、つらい記憶を持つ「ヴェールヌイ」を 名乗らなくて済むようにしてくれた。 生徒達には私と同じ苦しみを味わってほしくなかったから私はわざと厳しく指導した。 「デカブリスト、次の訓練だが非常に危険なものだ。」 突然校長は私に告げる。 訓練の内容はこうだ。私を仮想敵艦として総攻撃をかける訓練。実弾は使わないが、負傷する危険性が高いと説明を受けた 「校長。少し甘えていいかい?」 私は、校長に少しだけ甘えた。 使うのは実弾にしてくれ。もしそれで私が沈んだら、彼にこの手紙を渡してくれるよう頼んだ。 「そうか、ヴェールヌイの時の苦しみを知っているから、俺は反対しないが、良いのか?生きていれば」 「ふっ。貴方ならわかってくれるはずだ。私は、もう響として彼の横に立つ資格は無い。だから、せめて」 彼は目を細めて呟いだ 「チンジュフに居る、デカブリストがヒビキと名乗っていた時の士官で良いのだな。検閲はさせてもらうが」 私はその通りと答えた 「もし、デカブリストが良ければだが、何か君が身に着けていた物も贈ると良い。ニホンにはカタミという風習があると聞く」 私は大好きな彼の部下だった時代の。第六駆逐隊時代の服を一緒に託した。 「ロシアの士官を代表して、今までの行いを謝罪し、確実にチンジュフにこれを届ける」 そう私に最敬礼をしてきた。 「すまない、ロシアでは本当に世話になったね。響もヴェールヌイも。今の私も、全部、私だ」 それだけ言って訓練に出撃した。 新人が飛ばした偵察機が飛んでくる。 私はすかさず対空戦を展開。あっさり撃ち落とす 砲撃戦。私はよけはしなかったが次々と弾はそれてゆく。 生徒に、後輩に激を飛ばす 「そんな撃ち方じゃ、守りたいものなんて絶対に守れない。もっと良く狙うんだ!」 そう、弱ければ何も守れない。大好きな人との時間も、自分の気持ちも 軽空母による航空戦力。この編隊、龍驤のそれと同等かそれ以上か。 艦載機の狙いも悪くはない。しかし、まだ爪が甘い 「空母は艦載機の指揮もしっかりしないと。今のままではだめだ!」 会えて憎まれ役を買う。 彼女たちが私のように成らないことを切に願いながら 雷撃戦 優秀な新人の放った魚雷が直撃コース。 私は逃げも反撃もせず。その魚雷を全身で受け止めた。 訓練は終わった。教え子たちが駆け寄ってくる 「教官!デカブリスト教官!!」 彼女たちの声がだんだん遠くなる。 私は今までの事を思い出しながら、たった一言 「すまない、司令官」 と口にして、冷たい海の中に身を預けた。
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前回の話 爽やかな朝日と空気が全開の窓から部屋に入ってくる。 「うん…?」「おはよう、能代」 寝呆け眼な能代に軽い口付けをしながら髪を撫でる。 頭が冴えてきた能代はハッとし 「おおお、おはようございます!」 と跳ね起きる。その動きにたわわな胸がぷるんと揺れ、その光景に再び愚息がいきり立つ が流石に今から第二ラウンドなどすれば執務に支障がでる。能代の身体にしゃぶりつきたい衝動を抑えて身支度をする。 「あ、下着どうしよう…」 と能代。何せ昨日は貞操帯を付けていたためパンティを着けていない。流石に私の部屋に女性用下着など有るわけがない 「貞操帯でいいだろ」「し、しかし…」「ならノーパンで過ごすか?」 能代は真っ赤になり再び貞操帯を着ける。カチャンと錠前が締まる 「うぅ…」「似合ってるぞ?」「ううぅ…」 飼い犬につける首輪の様だと私はにやける 「次の秘書艦の当番まで着けているように」 そう命令すれば能代は涙目ながらも、何処か期待するような視線を投げ掛けてくるのだった 「阿賀野、秘書艦に着任しましたぁ」「では提督、私はこれで。阿賀野姉、提督のご迷惑に成らないようにね」「もう!分かってるってば」 一体どちらが姉が分からない何時もの会話をしつつ能代は阿賀野にメモ帳を渡す。 能代が出ていったのを確認し執務開始…と言っても先の鉄底海峡作戦で敵も疲弊したのか最近は大規模な艦隊戦もなく書類も少ない。 しかも前日に能代がよく働いてくれたためお陰で昼頃には全ての仕事が終わってしまった 「提督さん、しよ?」「まだ昼だぞ…」 でも、と阿賀野は私の肩に手を回し口付けをせがむ 「んちゅ…くちゅ…れろ…」 受け入れも抵抗もしない私の舌を思い思いに絡める ちゅっという音を出し唇が離れた 「誰か来たらどうする気だ?」「大丈夫よ、みんな分かってるのも」 性的な関係になったのは阿賀野と能代だけではない。所属している艦娘たちのほとんどと関係を持っている。戦闘への恐怖、昂ぶった体を鎮るため、人肌恋しさ、興味本位、私への好意。様々な理由から私と一夜を共にした艦娘たち 内心Nice boatな展開になるのではと危惧していたのだが彼女達の間で暗黙の了解ができたようで私の首はまだ胴体とくっついている。 「ね?」 と笑う能代にキスを返す。行為を私から迫ることはないがそれは下半身の緩さの言い訳にはならない。きっと私はろくな死に方はしないだろう。 「はむ…くちゅ…ふぁあ…」 発情した阿賀野の顔に確りと愚息は反応、それを察したのか阿賀野の手袋をはめた手がズボンのチャックを外す ぶんっと勢いよく飛び出した我が愚息を阿賀野は手探りで掴むとゆっくり扱き始める。たどたどしいながら緩急をつけたり鈴口を苛めカリを刺激してくる 「くちゅぐちゅ…ぴちゃ」 と唾液の交じる音も呼吸と共に激しくなる ぴくんと膨れ白濁が勢い良く放たれ阿賀野の手袋を汚す 「はぁはぁ…」「ふぅ提督さん気持ち良かった?」 手袋を外し私の頬を撫でてくる。つい一週間前まで何も知らない、しかも今回で二回目とは思えない手つきだ 「どこでそんな手の動かし方を覚えた?」「説明書を読んだのよ」 と能代から渡されたメモ帳を取り出した 「金剛さん達から提督さんの悦ぶ方法を聞いて纏めてたみたいなの」 そう言いながら服、スカートとパンティを脱ぐ。 「次は阿賀野に宜しくお願いしまぁす」 と私の右手を自らの股間に誘う 「全く変態姉妹め」「うふふ、提督さんだからよ?」 右の人差し指が阿賀野の膣に飲み込まれてゆく。肉付き良く程よい締め付けで指が包まれる。 目の前には豊満に実った2つの胸が揺れ、先端のピンクの乳首は自己主張をするかのように堅くなっている 「ふぁあん!」 堪らずしゃぶりつけば柔らかく舌を弾く乳房とコリコリと甘噛みしやすい乳首。左手は阿賀野の少しぽっちゃりとした脇腹と尻を揉みしだく。 クチャクチャと股間の水音が大きくなるのを確認し中指と薬指が膣内に侵入する。 バラバラと動く三本の指にビクンと阿賀野が震える。 「あっあん!提督さんっ!スッ、ストップ!」 指の動きを緩やかにするともじもじと太ももをそりあわせる 「どうした?」「あん、漏れちゃうぅ、指止めてぇ…」 と尿意を此方に訴える。別に尿を引っ掛けられる事など数回は体験している、気にはしないのだが 「そうか、ちょっと我慢しろ」 名残惜しく阿賀野の体を離し部屋の角にあった空の高速修復剤のバケツを持ってくる 「ほら、これにしな」「ふぇ!?」「恥ずかしいぃ…」「嫌ならいいさ。このままトイレまで運んでやる」 耳まで真っ赤になる阿賀野にぞくりと背が震える 「ほら見ててやるから」「提督さんは変態よ…」 観念したらしくバケツの上に屈む。チロチロと黄色の液がバケツに滴り次第に勢い良く放たれる 「おー、いい勢い」「やぁ…見ないでぇ…」 顔を手で隠しながらも放尿は止まらない。数秒の後ポタポタと雫がたれる。 バケツをどけ阿賀野を床のカーペットに押し倒しクンニリングを開始する 「てっ提督さんっ!汚いから」「くちゅくちゅ…れろぉ…」「やん、待って!あっ来ちゃう!ふぁ…あう」 ピクピクと阿賀野は痙攣し力が抜けてまだ出し切れない尿が溢れる。それを舐め取る 「はぁ…おしっこ舐めるなんてぇ…」「出た直ぐは無菌だし血の上澄み液見たいなモンだ」「そういう事じゃ…」 会話を遮り勃起したままの愚息を突っ込む 「ひゃん!」「なんだ、愛液も舐め取ったのにすぐ濡れてるじゃないか。小便見られて、舐められて興奮したか?」 パチュンと肉と粘液がぶつかる。 「提督さんっ!あん、気持ち良いっ!」「阿賀野!阿賀野!」 くちゅと唇が重なり舌がからむ。もはや阿賀野は自身の尿を舐めたとか関係なくただ気持ち良くなろうとひたすらに私を求め、私も阿賀野の全てを求める ごぷどぷと精が放たれるがそれでも二人は交わり続けた 「ん」 時刻は夕刻。阿賀野は提督の私室の布団で目覚める。体は綺麗に拭かれ服はちゃんと着させられている 「あっ」 ただ性器から漏れた精液と胸元に赤く咲いたキスマークが先の事情を思い出させてくる 枕元に置かれたメモ帳に「提督さんはおしっこが好き」と書き阿賀野は再び眠りに着いた その後司令室で排泄をしようとする艦娘が現れ提督が必死に止める姿が目撃されたのは別のお話
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二○○○ 青葉 執務室 「さて、司令官のスクープを見つけましょうか」 フタマルマルマル、現在位置は司令官の執務室 司令官が仕事を片付け、秘書艦の秋雲さんと夕食に向かっている隙に、司令官のスクープを見つけようって魂胆です。 さてさて、司令官が秘書官を突然秋雲さんに変えた理由とかを見つけれたら良いんですけどねぇ……ととっ、布団の山を倒しちゃいました…って、この本…… 二○四五 司令官 執務室 「司令官……青葉…みちゃいました……」 夕食後、秋雲を見送り執務室に戻ると、いつもより静かに青葉はそう言ってきた 肌は微妙に紅潮してもじもじとしているとこから、また誰かの情事を見てしまったんだろう… 「なんだ青葉……今度は誰と誰なんだ?」 「いえ……そうではなくて……これを司令官の…お布団の中から見つけたのですが……」 そう言うと青葉は、俺秘蔵の青葉に似たの女絵が描かれたエッチな本を見せてきた 「この方……すごく青葉に似てる気がするのですが……」 それもそうだ、この本は俺が秋雲に実費でアトリエを提供し、更にいつでもスケッチの題材になるという契約のもと描いて貰ったものだ、その細部までの拘わり様はまるで青葉がそのまま本の中に入ったかのよう……じゃなくて 「すいません司令官……今日は休ませてください……」 「あ、青葉!!ちょっと待ってくれ!!」 追い掛けるがすぐに離され見失ってしまった。 本は返してもらえなかったし、青葉からは嫌われてしまったかもしれないし、はてさて、どうしようか…… 二一○○ 青葉 廊下 思わず逃げちゃいましたけどどうしましょう… この本の人、青葉に凄く似てますよね?もしかして司令官って青葉にそんな感じに思ってくれてるんですかね? …取り敢えず、見てみましょうか、どれどれ。 うわぁ、司令官ってこんな趣味なんですね… というかよく見るとこの男の絵もすごく司令官に似てますね…… 「……んっ…くぁ……」 こんなことして、良い筈ないです……でも…体が疼いて…… 「……ばー……こだー?」 …!? 司令官が来ちゃいました……取り敢えず…ロッカーにでも隠れないと…… 二一二五 司令官 廊下 青葉を見失って30分位が経過した… 早く見つけないと、もし逃げるのに夢中で本を落としたのに気付かず、ながもんが拾ったりしたら、ビッグ7の誇り、という名の46三連装砲で蜂の巣にされかねない。 「青葉ー、どこだー?」 …今、物音が聞こえた気がしたんだが 「あ゛お゛ばぢゃ゛ん゛の゛に゛お゛い゛がずる゛よ゛ぉ゛?」 気配はするが、何処にも居ないと……仕方ない、あっちを探すか こんな時に視界ジャックとかあれば便利なんだけどな、見つけやすいし。 二一三○ 青葉 ロッカー 「あ゛お゛ばぢゃ゛ん゛の゛に゛お゛い゛がずる゛よ゛ぉ゛?」 司令官が校長の真似をして、青葉の動揺を誘ってますね… しかし、そのくらいで物音をたててしまうほど青葉は怖がりじゃありません… 確かにバットを持ってこのロッカーをガンガン殴るとこまで再現されたら、青葉は恐怖で思わず出ていた所でしょう、しかし、今の青葉は体が火照ってそれどころではありません…… 生殺し状態なんです……司令官はもうどこかに行ったでしょうか…… こんな時に視界ジャックがあれば便利なんですけどね…どこを探してるか分かり易いですし…… 「外には……誰もいませんね?」 ロッカーの外を眺めると誰もいません、ここは昼間でも人通りが少ない廊下ですし、夜にもなると五燭の薄暗い灯りしか点いてなく、不気味だから誰も近寄りません… ですが、裏を返せば司令官を撒いた今、ここに来る人は誰も居ない訳です… もう少しだけ… 二一四○ 司令官 廊下 青葉を探して早1時間近くが経過した… これ以上探しても無駄だろう…執務室に戻って、書類を片付けよう… 本の件は、明日になってから青葉に許してもらおう、青葉はしっかりしているから、すぐに情報を回したりはしないだろう…… ん?…あれは…… 「青葉……?」 「えっ!?…司令官!?…み、見ないでくださいぃ!!!」 丁度青葉が達していた、何を言ってるか(ry 「青葉…大丈夫か?」 「しれぇかぁん……もぅ青葉…我慢できません……」 プチンッ、と何かがキレる音が聞こえた、そして俺は青葉を抱きかかえ、執務室に戻っていた…… 二二○○ 青葉 執務室 どどどどどうしましょう… 言っちゃいました、青葉何を間違えたのかあんなこと言っちゃいました…… でももう、我慢できなくて、頭がボーッとして、はやく司令官が欲しくて…… 「はやく……しれぇかん……」 「出来るだけ力を抜け、入れるぞ…」 そう言われましても、緊張で力が抜けなくて……あっ、司令官のがゆっくり… 二二○五 司令官 執務室 緊張で力が抜けてない青葉の中に俺のが、ゆっくりと飲み込まれていく。 「んっ……ぁっ……」 先ほどの自慰のせいか、青葉の中はほぐされており、思いのほかすんなりと受け入れられていく、青葉の方は恥ずかしさで顔を真っ赤にしており、目を強く瞑っている 「し、しれぇかん!?」 少しでも緊張を和らげようと、胸の部分を揉みしだく。 当然突然胸を揉まれた青葉は驚き声を荒らげる、荒あげた声を止めるべく深く口付けをする。 舌と舌が絡み合い、脳が溶け落ちそうな香りが口内に流れこんでくる。 そちらの方に気を取られていると、いつの間にか破瓜をすませ、接合部からは地が滴り落ちていた。 「最後まで入ったぞ…」 「しれぇかんの…すごく熱くて……それでいて…青葉、青葉……」 「青葉……大丈夫か?」 「青葉は大丈夫れす……しれぇかん……無茶苦茶にしてくだしゃい……」 その言葉を合図に緩やかにピストン運動を始めた。 徐々に、徐々に腰の動きは早くなり限界が近付いてきた 「あ、青葉!!!イっちゃいます!!!!」 「俺もだっ!!」 グッと青葉の中が居れのを締めあげ、その刺激で白濁とした液が青葉の中に満たされていく。 先ほどの青葉探しの疲労と快楽による疲労により、俺の意識は失われていった。 ○一○○ 執務室 青葉 目が覚めると、真夜中でした。 さっきのことを考えないようにしながらぐしゃぐしゃになった髪や衣服を整えます。 ……本当に、したんですよね?司令官と? 現に隣には疲れて寝た司令官が居、青葉の中も幸せが満たされている訳ですが、未だに実感が湧きません…… そうですね、今後のことはまた後で考えましょう。
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202 :名無しさん@ピンキー:2014/05/04(日) 08 58 32.68 ID VPiXAuiu軽空母の村にオークが攻め込んでくるなんて…はよはよ。 204 :名無しさん@ピンキー:2014/05/04(日) 09 09 53.71 ID WJjweXmn軽空母寮にオーク(の様な提督と整備員の方々)が攻め込んできた。 隼鷹「宴会だー」 千歳「酒盛りよー」 鳳翔「準備しないと……」 赤城「私も混ぜろよ」 みんなして酒飲んでヒャッハーしました。 205 :名無しさん@ピンキー:2014/05/04(日) 10 44 51.03 ID 5OrTMW7k 204 赤城さんは軽空母ではないということはオーク(食欲的な意味で)ですねわかります 226 :6-632:2014/05/05(月) 12 40 48.91 ID DEeWSUX5職場で思い付いたんで、投下 島風「え?かけっこしたいんですか」 提督「あぁ」 島風「仕方ないですね」クチュクチュ 島風「イクッ」プシャー 提督「素晴らしい。じゃあ俺も」(島風の吹いた潮でずぶ濡れ)シコドピュッ島風「…提督も早いんですね」 提督「黙れ島風」 キレた提督は島風を押し倒し、その後激しくセックスした ふぅ…午後の業務イッてくる 今日は“こどもの日”だから、余力があれば夜にでも暁を 239 :名無しさん@ピンキー:2014/05/06(火) 09 08 44.62 ID V6KBm/li提督 「書類と指輪を頼む」 明石 「なるほど・・・ケッコンですか。おめでとうございます。」 提督 「あ・・・ああ」 明石 「お名前を掘りますが誰に致しますか」 提督 「明石で頼む」 明石 「わかりました、明石ってえ・・・えェーーーー!?」 我、夜戦ニ突入ス 240 :名無しさん@ピンキー:2014/05/06(火) 16 44 44.79 ID KyF3EgCY 239 急展開ワロタ もう速攻な訳ですね266 :名無しさん@ピンキー:2014/05/09(金) 12 40 46.92 ID 8EXhuqdd「だから、怒ってないんですって!」 何度となく聞いた言葉、繰り返されたやり取り。そこではたと思う。 人並みには怒るのだろうか、と。もしそうならコミュニケーションの役に立つかもしれない。 「よし、ここはひとつ僕が悪役になって弥生ちゃんを挑発してみようか」 「挑発ですか?そんなの無駄ですよ! たとえ何を言われたところで弥生は、」 「弥生ってなんだか水雷戦隊に入り損ねて単艦で戦いそうな顔だよな(笑)』 「なんっ……でそこまで! 的確に人を傷つける台詞が言えるですか司令官はあああああっ!!」 382 :名無しさん@ピンキー:2014/05/14(水) 21 15 39.27 ID QKSLYylpじゃあ俺が書いてやるよ(迫真) 1,艦娘が生まれる少し前の話。太平洋の孤島で行われていた謎の生物兵器実験施設の強制査察のため 民間旅客機に偽装した一機の輸送機が飛行していた。 中には経験豊富なシールズ、証拠隠滅を狙うCIAエージェント、道先案内人として参加した施設から逃げ出した謎のエロスーツ着た美少女(比叡)と護衛の提督 ヘイロー降下を行い施設内に潜入した彼らが見たのはマッドサイエンティストの狂気と艦娘と深海棲艦は同じ人体実験から生まれたという地獄のような光景だった。 2.鬼畜エロ提督が支配する南海のとある鎮守府。今日も執務室に卑猥な音が響く。 今宵、榛名が毒牙にかけられようとしたその時、突然装甲服に紅い眼鏡のガスマスクをした部隊が突入し提督を拘束した。 司令部直属のクーデター鎮圧部隊として組織され、陸上ならば艦娘にも対抗出来る強力な装備を持つ彼らは艦娘の保護、艤装解除と鎮守府を捜索するうちにある異変に気付く。 解体と称した虐殺の痕跡、深海棲艦の気配、深海棲艦を神と崇める居ないはずの狂気の現地住民 そして、入渠ドック内で鎮守府のシステムと直結した港湾棲姫と遭遇した時、深海棲艦の戦略の変化が全貌を表し大規模近代化改修艦磯風の照準は首都へと向けられた。 タイムリミットは24時間。榛名は特殊部隊と共闘して磯風を止めることができるか!? そうだよ童貞だよ(ガチギレ) 391 :名無しさん@ピンキー:2014/05/14(水) 22 47 56.96 ID MbdrLUuW 382 自分で沈めた深海棲艦の断末魔を感知野にもろに浴びて泣きわめきながら失禁したり、 提督に貴重な真水をたらい一杯集めさせてその中で行水する伊401ちゃんはまだですか 415 :名無しさん@ピンキー:2014/05/15(木) 11 11 21.60 ID NQH2SDolやったー比叡のエロパロできたよー(^o^)ノ ───アタシの名前は比叡。心に傷を負った艦娘。モテカワスリムで恋愛体質の愛されガール♪ アタシがつるんでる友達は援助交際をやってる榛名、鎮守府にナイショで キャバクラで働いてる金剛。訳あって不良グループのヘッドになってる霧島。 友達がいてもやっぱり演習はタイクツ。今日も霧島とちょっとしたことで口喧嘩になった。 女のコ同士だとこんなこともあるからストレスが溜まるよね☆そんな時アタシは一人で繁華街を歩くことにしている。 がんばった自分へのご褒美ってやつ?自分らしさの演出とも言うかな! 「ヒエ~ッwww」・・。そんなことをつぶやきながらしつこい提督を軽くあしらう。 「ワレアオバ、ちょっと話聞かせてくれない?」どいつもこいつも同じようなセリフしか言わない。 鎮守府の提督はカッコイイけどなんか薄っぺらくてキライだ。もっと等身大のアタシを見て欲しい。 「ワレアオバ・・。」・・・またか、とセレブなアタシは思った。シカトするつもりだったけど、 チラっとキャッチの男の顔を見た。 「・・!!」 ・・・チガウ・・・今までの提督とはなにかが決定的に違う。スピリチュアルな感覚がアタシのカラダを 駆け巡った・・。「・・(カッコイイ・・!!・・これって運命・・?)」 男はホストだった。連れていかれて改装された。「ヒェーやめて!」練習戦艦をきめた。 「ガッシ!ボカッ!」アタシは死んだ。スイーツ(笑)620 :名無しさん@ピンキー:2014/05/17(土) 01 28 26.54 ID LRHbEZ44「提督」 「加賀」 「……提督」 「……加賀」 「提督……!」 「加賀!」 「提督、……提督……!」 「加賀、加賀……!」 「提督。……――」 「……加賀――」 「提督、……?」 「加賀!」 「っあ、提督っ」 「加賀っ、加賀……!!」 「て、いと――くっ……」 「加賀、っ……!!」 レノンとヨーコが呼び交わすだけのCDイメージしてみた 加賀さんのサイドテールにいたずらしてため息混じりに「……女は最も愛している男性にしか髪を触らせたりしないのですけど」 ってデレてほしいです、はい これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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783 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/05/01(金) 20 18 47 ID 2OItt8C6 [1/5] 長波ちゃんにあれこれするSS投下 挿入なしでストーリーもないエロです 784 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 20 19 51 ID 2OItt8C6 [2/5] 期間限定海域での戦闘で情けないことに一人大破したあたしは、妖精さんに艤装を預け、呼ばれていた執務室へ向かった。 「入るぜ、提督…」 提督はああ、と短く返事をして、海域突破の指令や、各地から集めた情報を見入っている。 秘書艦はおらず、あたしと提督の2人だった。寡黙で厳格な提督があたしに気を使って席を外させているのか、そんな気遣いされる方が情けないもんだがーーとはいえ、今回の大破は艦隊であたし一人連撃だったのだ。そのうえ、疲労もついていた。提督の判断にだって、無理があったと思うのだ。 来るたびに靴で上がるのに少し躊躇う絨毯を踏みつけ、あたしからの謝罪でも待っているのか、黙ったままの提督を睨みつける。 「提督!意見具申!あたしもそりゃあ被弾はしたけど、もうちょっと待ってもらえば、あたしだって注意が鈍ることなかったと思うぞ!?それに最深部まで保ったんだし、海域突破もできたしーー」 書類から顔を上げ、喚くあたしをぽかんと見る提督は、ばさ、と書類を置き、驚いたように目を丸くしながら腰を上げた。 「長波、貴様、何か勘違いしてるぞ!」 「へっ?」 提督は一枚の書類を机の上に起き、手招きをした。向かい側から机の上に体を乗り出すと、提督は笑って、こっちに回ってきなさい、と膝を叩く。膝の上に座れってんじゃないだろうなあ?あたしはそんなにガキじゃないぞ。 机を回り込むと提督が書類を指差し、にっこりと笑った。 「改造できる練度に達したから呼んだんだ。他の駆逐艦より時間がかかったが、要求される練度が少し高いからだな。仕様があるまい」 書類にはあたしの現在の能力と改造後のステータスや上昇値、改造によって作れる装備の詳細なんかがずらっと並んでいる。「じゃ、なんで改装室じゃなくてここなんだよ?」「夕雲たちからは何も聞いていないのか?」 「いや?今日は会ってないな、そういや」提督は少し困ったようにため息をついた。「なら、しょうがないな。一応、皆に改造のタイミングで通過儀礼を受けてもらうんだ。悪いことや厳しいことじゃない。ストレス発散の、まあ、ひとつの手段だと思ってくれればいい。…被弾したくらいで、怒鳴ったりはしない。よくあることだ、直せるしな」 「あ、そ…」 提督を悪く思ったことを少し恥じる。そういや提督が怒っているところなんて見たこともない。資材消費に顔を青くしてるところはよく見るが…。 「では、長波、いいかな。といっても、お前がすることは特にないんだが…」 ぐい、と体を引き寄せられ、提督の膝の上におさまる。驚いて抵抗すると、がっちりと腰を押さえつけられ、なんだ、大人しくしてくれ、と唸るような声が聞こえた。 「な、なんだよ!急に!」 「なんだって、さっき言ったじゃないか」 「なにすんだよ!あっあたし、服もボロボロのまんまだし、そんなベタベタすると汚れるぞ!」 提督はあたしの髪を耳にかけ、 「構わないぞ、着替えればいいんだからな。貴様も改装すれば制服も直せるんだし」 と言った。自分の顔のすぐ後ろに提督の顔がある。肩や背中には、提督の胸や腹の感触を感じるし、腰にまわされた腕は自分の腕とは全く違う。こんなに近くで提督と接したことなんて初めてだった。 「何すんだよ…」 「悪いようにはしない。いや、優しくするとも」 「だ、だから何を!」 顔が熱くなるのを感じる。具体的にどうということは知らないが、なにか凄く、恥ずかしいことなんじゃないかと思う。夕雲の提督に対する振る舞いを見ているだけで居心地の悪いもの感じるあたしだ、こんなベタベタ触られるのに、違和感を感じないはずがない。提督は声を上げて笑った。あたしの肩に額を乗せ、なおもくっくっと笑う。 「いや、言葉で説明するのは少し難しい。難しいというか、長波は嫌がるかもしれないな。改造されている艦娘は皆経験していることではあるんだけど。ま、だいたい想像通りだと思うぞ。」 背中の髪を横に分けて、首元にキスをされる。ぞわ、と首の後ろから腰まで変な感じがして、なんと言えばいいのかわからず押し黙ってしまう。 「緊張しなくてもいい。」 もう一度キス。しながら、破れたシャツから手が入ってくる。 「駆逐艦なのに、長波の胸はしっとりしてて、こんなに柔らかい」 手のひらはざらざらしてて、ふわふわと胸を触ってくる。あたしはもう混乱してしまっていて、抵抗という抵抗ができない、し、嫌なのかどうかもいまいちよくわからない。しかし、すごく、はずかしい!触られていることも、抵抗できないことも、相手が提督で、あたしがぼろぼろの服で、それから、あたしは全然こういうことになじみがないことも、全然女っぽくもないことも恥ずかしい。この部屋の鍵を閉めてもいないことも思い出して、もっと恥ずかしい! 「っひゃ!」 グルグル色んなことが頭を駆け巡っている間に、提督の手があたしの乳首を摘んだ。痺れるような感覚が走って、聞いたこともない声が口から飛び出て、手で口を覆う。何だ今の! 「うん、気持ちいいな?」 「い、いやだ、」 先端をやさしく爪で掻かれる。肩や腕に力が入る、けど、どういう風にすればこれを逃がせるのかがわからなかった。 「ひ、んん、っ」 すりすりと乳首を摘んだまま手の指で擦られると、腰まで変な感覚が広がって、提督のふとももを足で挟み込んだ。体中おかしい。提督が笑って、あたしの太ももを持ち上げる。ぼろぼろになったストッキングの上を撫でて、あたしは、どうしてもその奥が切なくて、提督の腕をつかむ。 「嫌か?」 口に出すのも恥ずかしい。首を振ると、提督はまた笑った。 「長波は肌がすべすべだな。ずっと触ってたいよ」 「やめろよ、変態…っうあ!」 ストッキングの上から足の中心を撫でられて、思わず悲鳴を上げてしまった。どろ、と何かが体の奥から溢れるのがわかる。指の甲と間接ですりすりとそこを擦られると、腰が勝手に跳ねた。 「や、だ、何だよこれ、」 「ここ、濡れてるんじゃないか」 「やあっ!」 指を軽く食い込まされて、頭が真っ白になる。何だ、今の? 「ここ、気持ちいいだろう」 ひときわ疼く突起を引っ掛けられるともうどうしようもなく感じてしまう。奥がむずむずして、でも、突起を掻かれると、それだけでおかしくなりそうだ。 「直接触ってあげようか」 直接?指で?胸を触られた感触を思い出して、今、触られた快感を思い出して、ぞくっと体が震えた。 「なあ、溢れたぞ、今。いやらしいな、長波」 びり、とストッキングの破かれる音。下着の隙間から指が滑り込んでくる。ちゅぷ、とびっくりするような水音が聞こえて、提督は聞こえたか今の、と揶揄う。 「いっぱい濡れた方がいいんだからな。俺もうれしいよ。長波は本当に可愛い」 耳元で囁かれながら、一番じんじんする突起を摘まれて、直接の刺激に全身が跳ねる。 「や、やだあ、待って、くれ、それ、あっ、」 指の腹で擦られながら、可愛い可愛いと繰り返す提督に首を振る。 「あっ、あううっ」 ぐちゅ、と凄い音がして、誰も知らないところを指が入ってくる。 「きつくて、熱くて、柔らかいな」 ばちばちと頭に火花が飛んだ。太い指が中を一杯にして、親指は相変わらず感じることを引っ掻いた。じわ、と今にも爆ぜそうな熱が、お腹の奥に広がって、怖くなった。 「あっ、入って、てーとく、あっ、あっ、擦ったら、だめ、くる、き、っーーー」 きゅん、きゅん、と中が痙攣するのが自分でもわかる。洪水のような快感に耐えきれず提督に背中を預ける。ぼーっと自分の乗っている提督の足を眺めると、自分の乗っている太ももから膝までぐっしょりと濡れている。 「う、うわあー!!悪い!どうしよう!これ、どうしたらいいんだ!?」 「あはは、いいさ。脱がなきゃいけないな。まあ、これで、長波の分は終わりだから、改装室に行っておいで。その間に着替えておくから。あ、トイレで噴いて、ストッキングはもう脱いでしまうのがいいと思うぞ」 「わ、悪かった…!ありがとう、提督」 踵を返してやっぱり鍵が閉まってなかったドアに手をかけ、改装室ーーーの前に便所ーーに駆ける。 まだ、腰と足下がおぼつかない。すごかった…けど、あれは改装のときじゃないとしてもらえないんだろうか? 787 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 20 29 39 ID 2OItt8C6 [5/5] 以上です。 書き込みをするのが何年かぶりなので読みづらくて申し訳ないです!長波ちゃん可愛い! 長波ちゃんの同人およびSSが増えることを切に願ってます… 788 名前:名無しの紳士提督[sage] 投稿日:2015/05/01(金) 21 22 02 ID etPqnIp6 GJ 夕雲型も人数増えてきてるし、今後、注目が集まってくるんじゃないかな 789 名前:名無しの紳士提督[] 投稿日:2015/05/01(金) 22 52 25 ID .ws1uf4M gj ただ夕雲型駆逐艦はレア度が若干高いからねぇ これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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「あら? 私? ……うふふっ、悪い気持ちじゃないわね。また頑張ります」 さも信じ難いと言うような問い返しに頷いてやると、大井はやっと賞賛の言葉を受け入れた。 それから夜空の下、一列に並んだ艦隊に労いの言葉、艦隊解散の号令、入渠の指示をかけ、 最後に間宮の特別製あいすくりん交換券を取り出すと、艦隊の面子の頬は目に見えて緩んだ。 一般人が口にするものとは違い、特別な効能を含む艦娘用のそれは、 その高くない生産性と安くない価格のお陰で偶にしか支給できないのだが、今回がその"偶に"だ。 今回の作戦では、昼夜戦共に被害を抑えつつ、敵艦隊を鎮圧する事ができたのだから奮発してやらねば。 凛々しさを崩した艦の面子に一枚一枚手渡していくが、先程から元気をなくしたままの者が気にかかる。 殿の援兵として任命したその六番艦が、自分の前に立ち止まる。 「…………」 赤城は、自分が差し出す券を見つめるだけで受け取ろうとしなかった。 目を伏せているつもりなのかもしれないが、 自分と同じくらいの背丈では効果もなく、眉尻や口元が落ちているのが確認できる。 「……私、これを受け取って、いいのでしょうか」 声の調子や速度も落ち込んでいた。 受け取っていいからこうして差し出しているんだがな。 しかしこの調子の艦につっけんどんな軽口で返す訳にはいかず、なるべく声を柔らかくして言葉をかける。 「いいんだよ。持って行きなさい」 「……すみません」 赤城は両手で券を受け取って頭を下げ、礼ではなく謝罪の言葉を持って目を一瞬だけ合わせた。 そして、少し離れて様子を見ていた艦の面子五人に混ざって建物の方へ帰っていく。 赤城が心配だが、大丈夫だろうか。 加賀辺りが何とかしてくれる事を祈ろう。 …………………… ………… …… 建物に戻って執務を進める事にしたのだが、 一人で使う炬燵は中が無駄に広く空き、また音を発する物も机を走らせる筆と捲る書類のみ。 きちんと役目を果たし、時にこちらに喝さえ入れてくれる秘書は、明石によって修復を施されている。 この独りの静けさが逆に落ち着かず、筆は鴎のように白い海の上空を度々彷徨う。 ラジオでも持ってこようかという考えに至りかけた時、扉が音を発した。 「入れ」 「……失礼します」 入ってきたのは赤城だった。 飛行甲板や艦載機と言った艤装は外されており、海戦時よりさっぱりした格好だ。 それなのに、先程から変化が見られない顔の方は全くさっぱりしていない。 おずおずと畳に上がり、炬燵を挟んで自分と対面するように着座した。 こちらとしてはそのようなつもりはないのだが、 叱られている子供のように口を閉ざす赤城を前にして執務を続行できるほど、自分は冷徹ではない。 「……これを、お返しに」 数秒待ち、こちらから用件を引き出そうと口を開きかけたところで、赤城は一つの紙切れを差し出すと同時に口を開いた。 その紙切れとは、つい先に贈呈した件の間宮の券だった。 あいすくりんは貰ってこなかったのか。 聞けば、皆と違い海域制圧に貢献できなかったから、自分にこれを貰う資格はないと言う。 自分は持っている筆の頭をこめかみに軽く押し当ててから、炬燵の真ん中に置かれた紙切れを赤城へ押し戻した。 「……?」 赤城は、賢い艦にしか食べられないと謳う空の丼でも差し出されたかのように、首を傾げる。 別に赤城が馬鹿だという事ではなく、 頼れるお姉さんに、このように素直な仕草が合わさると、中々に魅力的だと感じただけだ。 「貰っていきなさい。義務感ではなく、私の感謝の形の一つとしてあげたいんだ」 「でも、提督から感謝されるようなことなどは」 赤城は小さく首を振る。 自分は構わずその言葉を遮った。 「いいや、赤城は普段からよく頑張っている。今回は今回で被弾しなかっただけ上出来だ。 自分の出来る範囲でなら、他にも何か労りたいが……」 艦娘が給糧艦のあいすくりん以外に喜ぶ事と言ったら何なのか。 簡単そうに思えて、いざ考えてみるとこれが中々難しい。 赤城の場合、いつも食堂で満足するだけ食べているので、食事も除外する。 筆を置いてしばらく考えてみたが、腕を組もうが炬燵の布団の模様を凝視しようが良い考えは浮かばず。 「……何か欲しい物でもあればそれを贈るのはどうか」 やや疑問形となっているモノローグを、碌に変換もせず口にしてしまうのだった。 自分からの提案なのに、赤城に丸投げしてどうするのだ。馬鹿か。 一方赤城は、瞬き一つして顎をほんの少し上げただけで、特に呆れたような様子はない。 寧ろ、先より葉書五枚程は大きく開かれているようなその目は呆れたものとかではなく、 例えるならば、飛行甲板に降ってきた牡丹餅に嬉しくも驚いているかのようで……。 「なんでもいいんですか?」 「出来る範囲内ならな」 すかさず釘を刺しておいたが、赤城はまるでその部分だけ聞こえていなかったかのように、饒舌にこう続けた。 「では、提督の膝を」 私の膝は私の物なのだが。 「今日は貸して下さらないのですか?」 この用件を持ち出される時、大人のような雰囲気を醸す赤城もまた、 この鎮守府の艦娘の一人なのだと再認識させられる。 恐らく上官として信頼されている事の顕れに間違いないと思う。 これを理由に休憩してもいいだろうと、照れを溜息で誤魔化すことにする。 筆や書類やらを置いたまま炬燵を部屋の隅にずらし、空いた部屋の中央に膝を折り曲げて座る。 「これでいいかな?」 「はい、では失礼して……」 正座で向かい合ったままの赤城は、間の抜けたように四つん這いで寄って来て、膝に寝転んだ。 それなりの重みが膝に預けられる。 垢抜けた赤城の顔をぼうっと見下ろすと、物足りなさげにむっとした顔をする。 最早恐縮した様子はなく、素直に欲を示すいつもの赤城が戻ってきたらしい。 「手……」 「……はいはい」 ここまで来ると、赤城が駆逐艦等にするそれと寸分の違いもなくなってしまうのだが、 手を頭頂部に置いて撫でてやると表す、戦いに身を束縛される事から解放されたように安らぐその顔は、何の違和感も感じる事はない。 一方の自分はと言えば、赤城のボリュームあるふんわりした髪の手触りを、 労りの気持ち百……ではなく、労り七十程、自分の楽しみ三十程の気持ちで感じていた。 鬱陶しくはない程度の厚みと、背中にかかる程の長さがある癖に、指が引っかからない事について、 ドックでどのような修復をされているのか、教えてくれた事はない。 指が引っかからない事については、自分だけでなく赤城にとっても快感のようで、 普段より三割増の小さな笑みをもって不満がないことを表明してくれる。 しばらく撫でると、すっかり安らいだのか、赤城は一人眠りの海域へと突入してしまった。 この場合、自分はどうなるのだろう。 膝を貸すと許可してしまったので、今更この頭を畳に振り落とす等あり得ないが、 睡眠時間の長い赤城――それは赤城に限った事ではないが――のために、 正座を続けるというのも楽なものではないし、何より背中を何かに預けたい。 何故自分は後先考えずに部屋の中央に座ったのだ。馬鹿だ。壁に寄りかかっていればよいものを。 これでは膝が痺れる前に、上半身が灯浮標のように落ち着きなくゆらゆら揺れ出すに違いない。 転覆しない保証もないので灯浮標以下とも言える。 釈明しておくと、肉体ではなく、精神への疲弊に耐えられるとも分からないと言う事である。 人や艦の寝顔を数時間も見続けて面白い訳がないのだ。 こんこん。 防音加工された部屋に取り残されたような、古めかしい木の扉を叩くその音が、 自分には退屈を叩き出す太鼓の音のように聞こえたのは確かだ。 「は――」 しかし寝ている赤城の手前、声を出せない。 吐きかけた息を止める。 数秒の沈黙の後、向こうが動いてくれた。 「提督? 入りますよ?」 扉を開いた者は、大井であった。 長いようで短かった明石による修復が終わったらしい。 さて、どう説いたものか。 普通に説いてもいいが、以前に他の子にこういった事をして欲しくないと明かした大井が何と言うか。 大井は不服そうに顔をぶす、と歪めたが、状況を察したのか大きな声を飛ばす等はしなかった。 大井は靴を脱ぎ、行儀良く一旦背中を見せて靴を揃えてからこちらへ歩み寄る。 きっと用事があって来たのだから、この光景を目撃したところで退室するには至らないだろう。 そうだ。大井はそもそも秘書だ。 秘書だから執務を片付けにでも来たに違いない。 なのに、隅の炬燵には目もくれず、また赤城や自分の横を通り過ぎ、 座るような衣擦れが聞こえたので何をするかと思えば、背中に暖かな重みがゆっくりと預けられる。 背中の感触を通じて、どうやら横向きに顔や体を預けているらしい事が分かった。 大井の耳が直に自分の本音を吸い取ろうとしているようで、少しだけ警戒心が働く。 最初は本題に入らずして意思疎通を試みる。 「……用事があったんじゃないのか?」 「用事がないと、来ちゃ駄目なんですか?」 「いや……」 執務を片付けるつもりでもなかったらしい。 これはこれで嬉しい気持ちがなくもないが、大井の顔色を伺いたい気持ちがまだ大きい。 質問に質問で返すところなど、不貞腐れているような調子が見えるから少し心配だ。 「明石に手当てはしてもらったんだな?」 「してもらいましたよ? もっと長い方がいいですか? ドックで寝てた方がよかったですか?」 面倒だなあ……。 しかしこんな調子でも声量は抑えられていて、赤城に配慮しているとも伺える。 妙なギャップに少し笑いそうになってしまうが我慢。 「すまん、元気のない赤城に何かしてやろうとしたら、その……」 「分かってますよ。提督はそれに付け込んで色んな子としてるんですよね?」 なんと人聞きの悪い物言いだ。 聞きようによっては、自分が下衆でヤリチンの最低野郎になってしまう。 結局、中々に大井は納得してくれないらしく、下手に出るしかない。 「付け込んじゃいないが、ごめんな……」 「……ふふっ」 しかし、突如として大井は態度を翻す。 私の心に染みるよう、静かに、語り始めた。 「多分ですけど、この鎮守府にいる皆、根っこのところでは同じ事考えてます」 「"慕っているこの人の役に立ちたい"って……」 「だから、役に立てなかったと思ったら、悲しみます」 「赤城さんも、私も……」 「艦娘は普通の船よりは強いですけど、無敵じゃないのは、分かってますよね?」 「提督は、戦争の指揮だけじゃなく、艦の調子を整えるのも重要な役割でしょう?」 「そのやり方は鎮守府毎に異なるでしょうけど、提督のやり方は、皆好きです」 「だから、提督は私のモノですけど、今は赤城さんに貸してあげるんです」 「……私を責めて遊ぶのは面白かったか?」 「あら? 何の事でしょう?」 遊ばれていたという訳か。全く。 ところで大井でない誰か、答えてくれ。 こんな状況でも他者に配慮できる大井の寛容さに感動するか、大井の"私のモノ"発言にゾクゾクするか、 ここではどちらの反応をするのが正しいのだ。 しかし答えてくれる妖精は、生憎自分の頭の中には飼っていない。 自分なりにそれらを纏めて引っくるめて簡潔に言葉に表すと、こうだ。 「……大井の"愛してます"で私の調子も整えて欲しいよ」 「明石さんに頭の修理をしてもらったらどうです?」 ひどいな。 「……赤城さんの調子を整えてあげたら、言ってあげなくもないわね」 なるほど、要するに数時間このままでいろと。 「執務は私が代わりに片付けてあげてもいいですよ?」 いや、いい。 やらなくていいからこのままでいてくれ。 「え……」 大井? 「……あ、はい、分かりました」 「もう、艦に調子を整えてもらうなんて、駄目な提督です……ふふっ」 大井に対する警戒心なんてものは、とっくに消えていた。 大井の器の大きさに感謝、である。 自分に寄りかかる大井、大井に寄りかかる自分、互いに体を預ける重さが釣り合ったので、 これなら数時間はこのままでいられそうだ。 無垢な赤城の寝顔と、背中で呼吸し体温を主張する大井の存在で安らぎ、口を開かなくなっていた。 執務室には、赤城の寝息、自分と大井のゆっくりとした息遣いだけが響く。 手持ち無沙汰に赤城の頭を撫で続けていると……。 「……ぁ、ていとく……」 赤城はまどろみの中、うっすらと目を開かせた。 「提督……なら……運命の……」 索敵に長けている空母とはいえ、こんな状態で私の背中の大井に気づく筈がなく、 断片的にしては意味深長な寝言を残して、赤城はまたも瞼を閉じてしまった。 「……提督」 大井もこれを聞き逃さなかったのか、暫く黙っていたのに声を発する。 その呼称の抑揚は、言葉尻で明らかに下がっていた。 「調子を整えるのと、色目を使うのは別って、分かってますか?」 「私は何もしてないよ……」 寝言とは、他者に聞かれたら多大な波紋を呼ぶものだと、改めて認識。 寝言に返事をしてはいけないという迷信まである程だ。 「はあ……」 その大井の溜息には、一体どのような気持ちが込められているのか。 目の前でゆったりと寝息を立てる赤城は勿論、自分にも知る由はなかった。 「提督は私のモノだってこと、忘れちゃ駄目ですよ……」 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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前回の話 「山城が帰ってこない?」 自分は航空戦艦扶桑の言葉の主語をオウム返しした。 扶桑は不安ながらぷりぷり怒っても自然そうな顔だ。 「ええ。最近増えてきまして……。 提督は何かご存知ありませんか?」 「いや。執務は日付が変わる前には終わらせる事が多いから、分からんな」 嘘だ。 自分が原因なのは冒頭から確信している。 この国は神が八百万はいるように、嘘も八百万はある。 ……これも嘘だ。実際のところは八百だが、多い事実は揺るがない。 扶桑の怒りの矛先が此方へ向かないよう、自分は冷や汗を掻きながら白を切る。 「兎に角、今度注意はしてみる。それを聞いてくれるかの保証は出来ないがな」 元より注意する気もないので予防線も張っておく。 山城に責任を全て押し付ける事になってしまうが、許せ。 夜な夜な連れ出してくれと頼んで来たのは山城なのだ。 「お願いします。あの子、何かあるとすぐどこかへ行ってしまうので……」 頭頂部を晒してから、扶桑は姉どころか母親の顔付きで挨拶し、執務室を去った。 …………………… ………… …… 「と言う事があった」 「ごめんなさい、姉様……」 山城は俯いてここにいない姉に謝罪の言葉を零す。 それでも、山城はこのベンチを立とうとはしなかった。 比較的良好な天気が続いてはいるが、海は自分らを責めるようにざあざあと喚く。 「あまり長く続くと、自分らが疚しい関係だと疑われるかもしれないぞ。控えた方が良いんじゃないか?」 「……気にしないわ」 良いのかそれで。 自分はともかく山城が面倒な憂き目に遭うんじゃないか。 実際に疚しい関係となってしまったが、自分にそれを止める気はない。 抵抗が全くない訳ではないが、憂いを共有できる仲間が一人くらいはいた方が幾分か落ち着く。 つまるところ、こうして深夜に庁舎を抜け出して山城と二人きりで他愛もない事をぽつりぽつりと交わす事に、 自分はかつてない心地よさを感じていたのだ。 その後に続く拙くも疚しい交わりもまた然り。 「て、提督はそう思われるのは嫌ですか?」 いいや。自分は気にしない。 先程の地での科白を口に出す気はないが、この時間の為ならそんな問題は些細な事だ。 「そうですか。なら私も気にしません」 「そうかい……」 「だから、これからもやることは変わりませんね」 ふと隣へ振り向くと、山城の赤い目と自分の目があった。 すると、山城はふわりとした笑みを浮かべてくれる。 反省する気は全くないようで、自分は安堵するように顔から力が抜けた。 「ふう……」 自分は色のない溜息をついた。 山城を気遣って、あれから山城がいる時は煙草を吸っていない。 それに山城が相手をしてくれるのに、わざわざ身体に毒である煙草に、口を、肺を預ける必要もない。 一人煙草でくすぶるよりも、こうしている方がずっと心のケアになる。 「扶桑が寝たのを見計らって抜け出すのがいいんじゃないかな」 「そうかも……」 親の目を盗んで逢引するおとぎ話は、世に幾つあるだろう。 少し面白い。 「合言葉とか、決めてみませんか」 「合言葉?」 「姉様が寝たのを確認したら、私が提督にそれを言うんです」 山城も中々面白い事を考えてくれる。 自分と山城しか知らない、鍵の言葉。 色褪せない子供心を未だ宿すこの身は、みっともないが考えるだけでわくわくしてくる。 となると、それはどんな形にしようか。 悩む時間もなく、物を考えるとき上を見る人間の癖が、すぐに答えを運んで来てくれた。 白銀の満月が、儚げに黒い夜空の中で輝く。 「月が綺麗ですね」 「へ?」 「と言うのはどうかな」 山城を見やる。 山城は、月に隕石でも落ちたところを目撃したように呆然として私を見つめている。 自分で言った後で、これは少し気取り過ぎかと反省しようとする。 が、それより先に電灯に照らされた山城の顔が少し赤く染まった。 「てっ、提督……。それ意味分かってるんですか?」 「分かっているよ。 唯使う相手がいないし、これは少し憧れていたからどうせならここで使ってしまおうと思ってね」 自分は命落とすまで、ここに身を置くつもりだ。 そして、部下から一人引き抜いて娶ろうという企てがある訳でもない。 だからそれに関しての望みが薄くなっていた自分は、そこのところは随分投げやりなのだった。 「はー……。提督でもそういう浪漫を感じるんですね」 「お前の中の私はどうなっているんだ」 「だって、普段がああだから……」 仕事の時だけだ。 軍人として然るべき理想像が、自分にはある。 只それは決して感性も感情も捨てているような姿ではないのだが、そう思われていたとは知らなかった。 「それで、提督は何と応えるんですか?」 「応える、とは?」 「提督の了承の言葉ですよ」 そうか。 そういえば合言葉とは言われた方も決められた言葉を返してやっと成立するのだった。 山城からの合図を設ける事ばかり考えていて、その事を失念していた。 何故なら。 「私が断る事はないから、それは要らないと思うんだがね」 「何を根拠に……」 「山城が時間さえ弁えれば、私に損はないんだよ。寧ろ……」 その続きの言葉は、既の所で呑み込んだ。 この疚しい間柄でその続きを言ってしまうと、聞きようによっては軽蔑されかねない。 「寧ろ……何です?」 「何でもない。了承の言葉は"そうですね"とでも言っておくよ」 「適当ですね」 いいんだよ適当で。 単純明快だろう。 重要なのは私が返す言葉ではなく、山城がかけてくれる言葉なんだから。 「はあ。とにかく、決まりですね?」 「嗚呼」 「"月が綺麗ですね"。……月並みですけど、悪くないです」 くす、と山城も楽しげに賞賛してくれた。 自分らだけが刻む秘密の日常にもたらしたこれが、 今後どのような変化を生むのだろうな、と先々の日々に想いを馳せる。 「では早速使います」 「は?」 「月が綺麗ですね」 突然山城が自分の世界に入ったようで、自分はついていけない。 もう既にこうしているのに、今使って何の意味があるんだ。 「……自分から決めておいて、何ですその顔は」 「いや、だって……」 「察して下さい。この後、いつものして下さい。って事です」 嗚呼、そっちか。 考えてみれば、この後の交わりの有無は何時も山城が決めていたのだから、何も可笑しくはなかった。 此方を小馬鹿にするような事を言っておきながら、山城も気に入っているんじゃないか。 全く。 …………………… ………… …… 「今日は、どうしたら良いですか?」 まるで待ち遠しいかのように、暁の水平線を隠すように山城は私の正面に立つ。 切っ掛けを持って来るのは何時も山城だが、主導権は何時も自分に委ねてくる。 山城を秘書に戻してからそれなりに経ったが、逢引は毎日行っている訳ではない。 だから、これに関しては山城はまだまだ練度は低い。 それを言うなら自分もそうなのだが、山城は受けの姿勢に身を置き続けた。 これも山城の望む幸せに入るのかは分からない。 「そうだな……っ」 ひゅううううぅぅ。 山城の艦橋から艦底までを眺めながら考えようとすると、冷たい潮風が音を立てて自分らを舐めた。 寒い。 思わず自分の体を抱くよう擦る。 だがもっと寒そうなのは山城だ。 空気の入りやすい構造をしている巫女を模った上部装甲に、袴を短くしたような下部装甲だ。 「……提督? 寒いですか?」 「まあね……」 しかし、山城は何食わぬ顔でいた。 よく考えれば、当たり前だ。 艦娘の肉体が耐寒仕様でなかったら、露出部のある格好のままこんな夜更けに表に出ないし、 その格好を年がら年中保ち続ける訳が無い。 一方、まだ冬は訪れていないので防寒対策は要らないだろうと呑気にしていた自分は、 今ここに熱源となりそうなものは目の前のそれしかないと踏んだ。 「私に跨るんだ」 「跨る……?」 山城の艦底を地につけさせてやるにはベンチが邪魔な為、自分も尻を前にずらしてベンチに浅く座るようにする。 疑問符を浮かべておずおずとする割には、 山城は指示通り的確に私の足、正確には下腹部に馬乗りになってくれた。 山城はそれだけでなく、まだ口に出していないのに私の首に両腕まで巻き付けてくれる。 「こ、こうかしら……」 それでいい。 では此方も、とズボンの腰周りを緩める。 下穿きも下にずらし、己の逸物を取り出した。 「わぁ……」 感嘆の声が漏れてるぞ。 しかし指摘はせず、続けて指示を出す。 「これに乗っかって、腰を前後に動かすんだ」 言われるままに、山城は私の下腹部の露出を下部装甲で隠した。 自分のそれが、体重のかかった布に沈むのが分かる。 「んっ、と……。潰しちゃってますけど、重くないですか」 大丈夫だよ。 健康的な程度で良い事だ。 ある程度の重さがないと、これからやる事が快感に恵まれない恐れもある。 「そうですか、男の人の事情は知らないけど。……んっ」 山城が腰を前に動かす。 「……っ! ……?」 ところが、自分はやや痛みを覚えた。 布の目が粗いようで、期待していた程の快感は来ない。 自分は咄嗟に手で山城を制止させた。 不可解な顔をする山城に問う。 「山城。お前、下着は何を履いている?」 「……褌ですけど」 山城は少し蔑むような顔で答えた。 そんな目をするな。 艦娘の下着事情を熟知している変態じゃないんだ。 それにしても、褌とは。 となると、この感触は木綿か。 「すまん。褌とは知らなかったから、少し痛い」 「そうなんですか」 「……脱がなくて良いから、あの部分だけ布をずらしてくれ」 山城は、少し腰を浮かせて下部装甲に手を突っ込む。 もぞもぞさせてから再び腰を降ろされた時、自分は生々しい素肌の感触を得た。 甲斐あって、これなら痛い思いをしなくて済みそうだ。 山城に事を再開するよう促す。 「下着を教えなきゃいけないなんて、不幸だわ……。んっ」 まだ濡れていないながらも、痛みはなかった。 山城がゆっくりと前後に腰をピストン運動させる。 「っ……、っ、ん、うん……、なんだか、変な感じ……」 山城の顔はまだ羞恥心のみに支配されているだけの様子。 潮風に容易く吹き飛ばされる程度の微かな山城の喘ぎだけを耳に取り入れ、静かに情欲を燃やしてゆく。 「んっ、んっ、はぁ……、ん……」 そのままそれだけの動作を続けていると、 喘ぎと言うより只の呻きのようであった山城の声も色を帯びてくる。 柔らかい肉の割れ目を充血した自分の逸物の、特に凸になっている部分が主な刺激の産出を担っている。 「う……」 今から火照ようとする自分らの身体を咎めるように、潮風が撫ぜる。 再び寒さに震えた自分は、山城の背に手を回し、やんわりと引き寄せた。 腰を止めたが山城は拒まない。 抱き寄せて山城の二つのタンクに顔を埋める。 「提督? 寒いのね……」 そうだ。 それだけだ。 母に甘える赤子の体勢になってしまうが、そんなんじゃない。 自分はいい歳した大の男なのだ。 タンクの谷間に顔を埋めているから反論出来ないだけだ。 さっさと腰を動かしてくれ。 「くすっ、提督じゃないみたい……。んっ……」 山城は、からかうようにそう笑ってから、私を包み込むように己の両腕で己の身体に押し付けた。 再び動き始めるのに合わせて感じ取った感触は、熱い水が少し含まれていた。 何を切っ掛けに濡れたのか分らないが、これで滑りは良くなる。 両腕で山城を抱き締め、暖を取る。 月のように冷めている山城でも、こうしてみると確かに温かかった。 山城の胸の中ですうーっと一杯に空気を吸い込むと、山城の匂いが鼻に広がる。 甘い匂いに包まれながら、局部に与えられる快感も助長されてゆく。 「んっ、はっ、はぁっ、ぁっ、あっ」 程よく濡れてくれた山城も速さを上げていった。 くちゅ、くち、と、淫らな水の音が微かに耳をつく。 更に融通がきくようになった山城の割れ目は、擦れる異物に抱き着くように広がっている。 そこから先は、長くなかった。 「ぐっ……」 「ああっ、ああっ、はあっ、あっ、……ぁ……」 自分は、山城の温かさに包まれながら達した。 ここが表である事もあり、妙な開放感を感じる。 もやもやしていたものも飛散するように自分の中から抜けた。 山城は押し潰していた異物が強く脈打った事から察したのか、動きを止める。 「はあ……、はあ……、はあ……」 「くす……」 山城は何を思ったか、私の背に回した腕を動かす。 上下する私の肩と背が、山城の両腕に撫でられる。 山城のそれは穏やかで落ち着かせてくれる手付きだった。 子供扱いか。 しかし反論する気力はない。 脱力感と山城の温かさの前では、つまらない男の意地の面目はどうでもよかった。 呼吸が落ち着くまで、もういいと指示を出すまでの、山城に包まれる時間を私は大事に味わった。 事の終わりを私から告げる時に、名残惜しくならないように。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/